はじめに
SharePoint Framework 拡張機能のコマンドセットを開発する際に、どのリストにカスタムアクションを紐づけるのかを elements.xml の RegistrationId 属性で指定します。
RegistrationId にはリストテンプレート ID を指定するのですが、このリストテンプレート ID とはいったい何者なのか、SharePoint オンプレ時代から SharePoint に関わっていない限り何だかよく分からないと思うので、この記事で簡単に解説します。
リストテンプレート ID とは
リストテンプレート ID は、SharePoint のリストの種類ごとに割り当てられた ID です。
この ID を見ることで、リストがどのテンプレートから作成されたのかを識別することができます。
既存リストの リストテンプレート ID は、プログラムを通じて確認することが可能です。
PowerShell の場合、以下のようなコードで確認できます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 | $url = "サイトのURL" $account = "アカウント名" $listName = "リスト/ライブラリ名" $password = Read-Host -Prompt "Enter Your Password." -AsSecureString $credential = New-Object Microsoft.SharePoint.Client.SharePointOnlineCredentials($account, $password) $context = New-Object Microsoft.SharePoint.Client.ClientContext($url) $context.Credentials = $credential $list = $context.Web.Lists.GetByTitle($listName) $context.Load($list) $context.ExecuteQuery() Write-Host "List BaseTemplate : " $list.BaseTemplate |
リストテンプレート ID の一覧
SharePoint 標準リストのリストテンプレート ID の一覧は、docs に掲載されています。
ListTemplateType enumeration
ただ、これを見ても分かりづらいと思うので、以下の日本語ドキュメントを見るのが良いと思います。
でもこのページはリストテンプレート ID の説明をしているページではないため、リストテンプレート ID の説明はページ後半の「型」の説明文章として記載されています。
List 要素 (リスト)
ということで、以下に該当箇所を抜き出しておきます。
今後追加されている可能性もあるので、最新情報は docs を見るようにしてください。
リストテンプレートID | リストテンプレート名 |
100 | 汎用リスト |
101 | ドキュメントライブラリ |
102 | アンケート |
103 | リンクリスト |
104 | アナウンスリスト |
105 | 連絡先リスト |
106 | Events リスト |
107 | タスクリスト |
108 | ディスカッション掲示板 |
109 | 画像ライブラリ |
110 | データソース |
111 | サイトテンプレートギャラリー |
112 | ユーザー情報リスト |
113 | Web パーツギャラリー |
114 | リストテンプレートギャラリー |
115 | XML フォームライブラリ |
116 | マスターページギャラリー |
117 | コードなしのワークフロー |
118 | カスタムワークフロープロセス |
119 | Wiki ページライブラリ |
120 | リストのカスタムグリッド |
130 | データ接続ライブラリ |
140 | ワークフロー履歴 |
150 | ガントタスクリスト |
200 | 会議のシリーズリスト |
201 | 会議の議題リスト |
202 | 会議出席者リスト |
204 | 会議の決定リスト |
207 | 会議の目的リスト |
210 | 会議テキストボックス |
211 | 会議のアイテムの一覧を表示する |
212 | 会議ワークスペースページリスト |
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1200 | 管理者タスクリスト |