2022年6月21日に SharePoint Framework v1.15 がリリースされました。
この記事では v1.15 の変更点について、ダイジェスト的にまとめたいと思います。
元ネタは以下のリリースノートになりますので、詳しく見たい方はリリースノートを参照してください。
SharePoint Framework v1.15 のリリース ノート | Microsoft Docs
新機能
v1.15 で追加された機能の一覧です。
フォームカスタマイザー拡張機能のリリース
- リスト及びライブラリの参照、登録、更新フォームに対して、フォームのビジュアルデザインの変更、保存ボタンクリック時の処理追加などが可能
コマンドセットの更新
- コマンドセットで廃止された onListViewUpdated イベントの代わりに listViewStateChanged イベントを使用するように更新
イメージヘルパー API のリリース
- SharePoint Framework のコードから、SharePoint に保存されたページやドキュメントの自動生成されたサムネイル画像と、SharePoint に保存された画像ファイルの最適化されたURLにアクセスすることが可能
Viva Connections アプリの位置情報アクションの追加
- Viva Connections アプリにて、位置情報に関する「位置情報を取得する」アクションと「位置情報を表示する」アクションが追加
サポートバージョンの更新
- Node.js v16 をサポート
- Microsoft Graph JavaScript SDK v3 をサポート
- TypeScript v4 をサポート
プレビュー機能
v1.15 でプレビューとして追加された機能で、v1.16 以降で正式リリースとなります。
これらの機能は v1.14 の時からプレビューで追加されていました。
- アダプティブカード拡張機能のカードビューのキャッシュ機能追加
- アダプティブカード拡張機能のエラーハンドラメソッドの追加
- アダプティブカード拡張機能の新アクション (メディア選択、場所の取得・表示) の追加
その他、前バージョンで非推奨となっていた API の削除や多数のバグフィックスを含みます。
Docker ファイルの紹介
SharePoint Framework v1.15 に対応した Dockerfile が github で公開されていますので、必要に応じて利用してください。
docker-spfx/Dockerfile at master · pnp/docker-spfx (github.com)