はじめに
ページの編集権限を持つユーザーは、ページに対して自由に Web パーツを追加することができます。
追加できる Web パーツには SharePoint に最初から組み込まれている標準的な Web パーツの他、市販の Web パーツや、自社の独自の Web パーツなど、色々なものがあります。
自由に Web パーツの追加ができることは良いことではあるのですが、場合によってはある程度規制をかけて使い方を統制したいとか、不具合が直るまで新たに配置させたくないなど、自由に追加されては困るということもあるかと思います。
そのような場合には、以下の手順で追加可能な Web パーツを制御することができます。
追加可能な Web パーツの制御手順
1.Web パーツギャラリーを開く
ページに追加可能な Web パーツは、Web パーツギャラリーで定義されているので、まずは Web パーツギャラリーを開きます。
この操作は、サイトコレクションの管理者など、サイトコレクションのフルコントロール権限を持つユーザーで行なってください。
2.追加させたくない Web パーツを探す
Web パーツギャラリーを開くと、たくさんの Web パーツが表示されます。
ただし、すべて Web パーツファイルの名前で記載されているため、すぐに目的の Web パーツを見つけることができません。
Web パーツファイルの名前の部分をクリックすると、その Web パーツのプレビューが表示されるので、目星をつけて Web パーツファイル名をクリックして、目的の Web パーツを見つけてください。
今回は以下の赤枠内のブログ系の Web パーツを対象にします。
なお、Web パーツのプレビューは以下のように表示されます。
3.アクセス権限を設定する
Web パーツギャラリーに表示されている Web パーツファイルは、ドキュメントライブラリに保存されているファイルと同じです。
そのため、Web パーツファイル一つ一つにアクセス権限を設定することが可能で、ここで設定したアクセス権限によって追加可能な Web パーツを制御できるようになっています。
ここでは、サイトコレクションの所有者だけがブログ系の 3 つの Web パーツを配置できないようにするため、閲覧者及びメンバーの権限を削除します。
アクセス権限の設定は、ドキュメントライブラリのアイテムと同様[共有相手]から行います。
権限変更前:
権限変更後:
閲覧者およびメンバーを削除。
4.結果確認
まずはサイトコレクションの管理者ユーザーでログインして、追加可能な Web パーツにブログ系の Web パーツが含まれているか確認します。
上図の通り、「ブログ」というフォルダをクリックすると、Web パーツが表示されます。
続いて、サイトコレクションのメンバーのユーザーでログインして、追加可能な Web パーツを確認します。
はい、「ブログ」というフォルダごと消えています。
これで、ブログの Web パーツはサイトコレクションのフルコントロール権限を持つユーザーだけしか追加できなくなりました。